2007年 10月 16日
サファリ-274 アフリカの記録-22 |
サファリの最後の行程は山岳地帯だった。
それほど標高は高くないとはいえ、
これまでの平地に比べてアップダウンが加わる事が
少し不安だった。
そして見晴らしの良い平原に比べ、
ジャングルは部落を見つけるのが困難だから、
南北に貫く国道を歩くことにした。
幸い湿度が少ない森であったので、
虫も少なく歩くのは快適だった。
枝を渡るヒヒの群れが幻想的だった。
いくつかの峠を越えたところで
大きなバオバブの木と出会った。
ちょうどトトロに出てきた楠の大木のような見事な老木。
一休みしながら眺めていたら、少年の本能がむらむらと蘇ってきた。
私は昔から大木に目がなく、子供の頃住んでいた街に
征服できなかった木は1本もなかったほど
私は高いところが好きだった。
ふと気がつくと幹の肌に等間隔に長さ10センチほどの木の杭が
打ち込んであり、それは明らかに人為的なもので、
村人が何かの目的で作ったはしごだった。
何のために?登ると何がそこに?
もう私は好奇心と本能でいてもたってもいられなくなった。
by utyuuinu
| 2007-10-16 04:11
| 旅