2007年 08月 11日
サファリ-239 始原的な情念 |
複雑な公式や文学的な言葉や
修練や忍耐を必要とせずに、
誰にでも理解できる感情。
それが「何故」です。
もしかすると言葉すらまだ知らないあかんぼさえ
ママのお乳を飲みながら考えているかもしれない。
いや、数億のライバルを踏み越えて卵子に向かう精子ですら、
一心不乱に泳ぎながら考えているかも。
この疑問を小さな頃から延々と抱き続け、
あるときどうしても、何としてもその問題に、
とことん誠実に取り組まねば
そこから先に1歩も進めなくなってしまった。
火にかけた鍋から煮え湯が吹きこぼれるように、
私の中の純粋なものが悲鳴を上げ始めた。
そのまま大人になってしまっては絶対にいけないと思った。
28歳の春のことでした。
by utyuuinu
| 2007-08-11 04:53
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