2007年 07月 15日
サファリ-217 取材 |
ターナーが激しい波と風を身を持って感じるために、
当時の軍艦に乗り込んで嵐の日に我が身をマストに縛りつけてもらって
海の表情を観察したという話に感動し、
学生の頃の話ですが、台風が関東地方を直撃した夜に
海に行ってテトラポットによじ登り、
恐ろしくも美しい光景を目撃したことがありました。
釣り暦20年のヘボ釣り師の今でこそバカなことをしたと苦笑しますが、
実践される思索こそ意味を持つのだと言う信念は今も変わっておらず、
良いもの見させてもらったと、今夜のような日には懐かしく思い出します。
満月の大潮の満潮で堤防が波を被っていたのですが
かろうじて高いテトラを乗り越える波が来なかったのが幸いでした。
台風が過ぎた直後で空は冴え渡り、満月に照らされた海面が
巨大な怪物のように荒れ狂っていた。
足元にデカイ波がぶつかると「どどーーーん」と地響きがして
コンクリートのテトラがひ弱なバラックのように揺れる。
波は砕けて天に舞い、直後に息もできないほど激しく降り注ぎます。
叩きつけるように落下する塩水が次第にシャワーのようになり、
最後は静かな霧となります。
その霧のスクリーンが薄く消えかかった瞬間、
その向こうに幻想的に・・・・
凛とした満月が見えました。
何故か虹色に輝いている気がした。
*絶対に真似をしてはいけません。。。
by utyuuinu
| 2007-07-15 00:23
| 自然