2007年 04月 02日
サファリ-135 月旅行-9 |
本当だったら、ふつうのねずみだったら、その炎のあまりの恐ろしさに
全身の毛はクリのイガイガのように逆立ち、尻尾はゼンマイのように
クルクルとなり、その場でキュウと鳴いて天国に召されてしまうはずです。
でも今の小ねずみには身体がありません。
だから死にたくても死ねないのです。
目をつぶってしまえば見ずに済みます。
しかし小ねずみはそれをしませんでした。
それを頑張って見なければ、
「ぼくがぼくであることを」
忘れてしまう気がしたのです。
by utyuuinu
| 2007-04-02 04:33
| 作品/本流