2006年 11月 17日
サファリ-42 音楽 |
音楽は「音は楽しい」と書きます。
美術はなぜ「美楽」と書かないのだろう。
美しく楽しいなんて最高なのに。
私のアトリエの裏山でよくきこえてくるおはやしがあります。
コゲラという(たぶん)キツツキの仲間(?)が、
木の幹に蝉みたいにとまって「コン・コン・コン」「コココココン」
と木をつつくのです。
それはそれはなんとも可愛い音で、そしてそれは仕事の音でもある。
本人は楽しいなんて思っていないと思うのですが、
一生懸命「コンコンコン」とやっている、しかも大抵音だけが聞こえていて、
静かな森の中でひときわ響いています。
私が作品を作る時、ひたすら金属を叩く作業があるのですが、
部屋の中では「かん・かん・かかん!」「かん・かん・かかん」
森の中では「こん・こん・こん」
「音」って作品をイメージする時に欠かせない。
完成して空間に佇む作品はサイレントな世界ですが、
私の心の中では何かの音とワンセットなのです。
3年ほど前から構想を練って来た作品‥‥‥
「ワルツ」
というタイトルの作品を、今回完成させて展示しようと思っています。
おっ!気がついたらもう明日搬入じゃん‥‥‥
by utyuuinu
| 2006-11-17 11:51
| プロセス