2006年 10月 05日
制作の道程-10 磨く |
研ぎが終ったら最後の工程。「磨き」です。
「ザラザラ」ではなく、「スベスベ」するくらい細かい耐水紙やすりで
水を付けながら手で磨きます。調子に乗ってやりすぎると指紋が消えてヒリヒリする。
ひとしきりやったら「バフ」という、クリスマスケーキくらいの布が回転する機械で、
磨くための薬を布に付けてバフバフ磨く。
すると‥‥‥‥‥
作品は曇っていた表面が晴れて冴え渡るように、
それまでとは全く別のイキモノになってしまいます。
ちょうど、水面にたくさん浮かんだゴミをどけると水中の様子が見えるように、
それまで“表面”であったはずの抵抗感というか、そこでにぶつかっていた視線が、
鏡になる事で一気に作品の内部に突き抜け、存在が無くなってしまいます。
「内部に空間を持つ金属」になるのです。
この衝撃的な素材との出会い、始めて素材が見せてくれるピュアな本質‥‥?
心を許した友だちにしか見せない素直な表情‥‥‥みたいなものが出現する。
しなやかに身をよじるフィギュア(身体)が、始めてその本領を発揮するのです。
実は過去に「瞳」という作品を作ったのですが、それも今回の個展で
出品するつもりなのですが、それは「宇宙感」を表現出来ていると思います。
残念ながらこの作品だけは写真でお伝えする事が困難で、実際に見て頂きたいです。
「ザラザラ」ではなく、「スベスベ」するくらい細かい耐水紙やすりで
水を付けながら手で磨きます。調子に乗ってやりすぎると指紋が消えてヒリヒリする。
ひとしきりやったら「バフ」という、クリスマスケーキくらいの布が回転する機械で、
磨くための薬を布に付けてバフバフ磨く。
すると‥‥‥‥‥
作品は曇っていた表面が晴れて冴え渡るように、
それまでとは全く別のイキモノになってしまいます。
ちょうど、水面にたくさん浮かんだゴミをどけると水中の様子が見えるように、
それまで“表面”であったはずの抵抗感というか、そこでにぶつかっていた視線が、
鏡になる事で一気に作品の内部に突き抜け、存在が無くなってしまいます。
「内部に空間を持つ金属」になるのです。
この衝撃的な素材との出会い、始めて素材が見せてくれるピュアな本質‥‥?
心を許した友だちにしか見せない素直な表情‥‥‥みたいなものが出現する。
しなやかに身をよじるフィギュア(身体)が、始めてその本領を発揮するのです。
実は過去に「瞳」という作品を作ったのですが、それも今回の個展で
出品するつもりなのですが、それは「宇宙感」を表現出来ていると思います。
残念ながらこの作品だけは写真でお伝えする事が困難で、実際に見て頂きたいです。
by utyuuinu
| 2006-10-05 11:37
| プロセス