2009年 10月 13日
サファリ-696 ギャラリー海-26 |
この壁の素材感が目的とするところは、
「生命の不連続的連続」なんです。
ひとつとして同じかたちの漣が無いのと同じように、
違うサイズのラワンのフラットバーを
ギザギザと並べてざわめかせたかった。
いきものの一生はそのひとつでおしまい。
でも種は絶えずに連続してる。
連続の素晴らしさは、
同じ場所に並んでいるというだけでなく、
時間、時代の連続性まで含んでいる。
それはまさに自然の営みです。
生命の持つ最大の使命は連続すること。
復活はあり得ないのだから、
決して絶滅しないこと。
種の多様性、そして同じ種の中の個性。
それを豊かで微妙な木質の色彩で織りなしたかった。
900×900の開口から飛び込んでくる光に照らされて、
それらがみんなでざわめき、囁き、
優しさと豊かさを表現できたらと。
by utyuuinu
| 2009-10-13 01:49
| 作品/intermezzo 間奏曲