2009年 04月 11日
サファリ-603 不識-19 |
一昼夜かけて鋳型を焼成します。
700度の窯の中はオレンジ色に光ります。
オンボロバーナーだから、火が消えないように番をする。
いつだったか、火が消えていることに気付かずに
霧状に噴射された灯油に、何かの拍子に引火して
窯が大爆発したことがあって、
それ以来炎の管理には特に気を遣う。
焼く温度が低過ぎて鑞が鋳型に残っていると
金属を流し込んだときに湯がぶくぶく言って
作品にスが入るし、逆に焼く温度が高すぎると
石膏が崩壊し型にヒビが入るから、
作品にたくさんのバリができる。
窯には色見と言って小さな穴を開けてあり、
そこから色を見て、温度を目で判断します。
極めてアナログな工程だけど、
作っていると実感できる。
外は桜吹雪で、素敵な“待つ”時間でした。
by utyuuinu
| 2009-04-11 04:59
| 職人