2009年 04月 10日
サファリ-602 不識-18 |
結果からご報告いたしますと、昨日の鋳込みは成功しました。
2つあるうちのひとつはスがでてしまい失敗でしたが、
もうひとつは修正がほとんどいらない、ほぼ完璧な出来映えでした。
日記ではまだ鋳込みの段階ではないので、もう暫く続けさせてください。
鑞型に石膏をかけて包んで鋳型を作ります。
鑞にドロドロした石膏をかけたときに、
最初に鑞に付着した石膏が、作品の肌になります。
つまり、鋳型は1日半くらい窯の中で焼くと、
鑞が溶けて流れ出て、しまいには燃え尽きてなくなってしまう。
そこには不識のかたちをした空洞ができる。
その空洞の内壁には、かつて鑞の作品だったかたちを反転させた
ネガティブな表面があり、そこに金属が流れ込んで固まると、
「不識」は鑞のかわりに金属となって
石膏の繭から生まれ出てくるという訳です。
最初に溶いた石膏をかけた状態。
これに何層も石膏を重ねて大きな鋳型にします。
作品は逆さになっています。
本体は全て石膏にくるまれて、
残りは湯(溶けた金属)の通る道(湯道)と、
湯を注ぎ込むための湯口(カップみたいなかたちをした部分)を付け、
全てを大きく石膏に来るんで出来上がりです。
by utyuuinu
| 2009-04-10 03:53
| 職人