2007年 10月 22日
サファリ-280 アフリカの記録-28 |
ガリの運転手と Kristongaya は顔見知りのようだった。
Kristongaya が日常的でいささか乱暴に一言叫ぶと荷台の中から
3人の若者が車を飛び降り、私も手伝って炭俵を荷台に乗せた。
その間に手の空いた若者が私の背負子も当然のように少し乱暴に
荷台に投げ入れて微笑んだ。
私もガリの家族の仲間入りができると思うとワクワクした。
私は弟の Heke の柔らかい身体を抱き上げ、上で待ち受ける若者
に委ねると、
低いうなり声を上げながらのろのろと動き始めたガリによじ上った。
皆に挨拶した。
「ジャンボ、ジャンボ、ジャンボ!」
馬力あるたくましいガリは外から見ていた以上に恐ろしく豪快に、
つかまるところがなかなか見つけられないでいる私を材木のように
揺さぶって転がし、にこやかな家族たちの親しみのある笑いは
私を迎え入れ包んでくれた。
もうずいぶんと傾きかけた強烈なオレンジ色の太陽光線が、
ガリの後ろに巻き上がっていく赤い土煙をさらに赤く染め、
私が見つめるその向こうの、だんだんと遠ざかるモチモチの木を、
思い出の風景のように私の心に焼き付けた。
by utyuuinu
| 2007-10-22 01:37
| 旅