2010年 08月 02日
サファリ-877 闘い |
6月から7月にかけて、私は生まれて始めての挑戦をしました。
ずっと逃げ回ってきた「公募展」に応募したのです。
理由はある人に「自分をもっと発信しなさい」とのアドバイスを頂いたからです。
新規に制作する時間が取れなかったから、過去に作ってあった作品を出しました。
美術の世界で人と優劣を競い合うのが嫌でした。
私は美大受験というものを経験したのですが、
とても充実し、感性や技術を伸ばすことができ、
その時の経験が今の自分の大きなところを構成していて、
あの時代には心から感謝している。
しかし、だれがいちばん上手かを競い合うことを
繰り返し行なうことで、自分らしさとかゼロから生み出す事とか
そういう美術において最も大切なことを、ある意味で封印する必要があった。
浪人時代は割り切って修行し、
その事に本気で取り組み始めたのは大学に入ってからでした。
受験によってある型というか、組み手みたいなものが自分にできていて、
それを壊すことがとても困難だったし、今でもそれに苦しんでいる。
クラスの友人たちがこぞって公募展に出して、
デビューしたとか落っこちたとか騒いでるのを、
アホかいなと思って見ていた。
もう、よそで誰が何を作ろうと気にせず、自分が作りたいものを作ろう。
そのために、アートのサーキットにエントリーしないで、独りでやっていこう。
by utyuuinu
| 2010-08-02 09:00
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