2010年 02月 04日
サファリ-763 成田国際高校-16 |
子どもたちへ捧げる応援歌を作品に彫り込むことに
手応えを感じてはいましたが、何か一方通行というか、
いや、プレゼントなんだからそれで良いはずなんですけど、
作り手である私の取材は未だどこかが不十分であると感じていて、
つまりプレゼントされる側の人々のことを
私はもっと知りたいと思っていました。
PTAの方に「なんとか生徒達と交流が持てないでしょうか?」と
お願いしてみました。
そのことを考えていた年末は3年生は大学受験で忙しく、
学校での行事もほとんど終わっていたから、
直接“彫刻家尾崎悟”と対面する企画を
先生方が考えてくださって、
私がギャラリー海で開催している個展に、
希望する生徒10数人を引率してきてくれました。
かつて私も若者にデッサンなどを
教えていた経験がありましたが、
学校を辞めてもう10年近く経っていたので
久しぶりの生徒たちと何を話そうか、
私は相当緊張していました。
得体の知れない芸術家が僕等に一体何を
話して聞かせてくれるのかしらと
まるで初公開される幻の動物を見学しにきたような
澄んだ瞳をキラキラさせて彼等は狭いギャラリーに入ってきた。
(難解なことを言うのはよそう‥‥‥)
と思いながらも、そこで私は子どもたちに
奇妙な宿題を出してしまいました。
「戦争はなぜ起きる?」
「そのことについてもっと深く語り合いたいと思うひとは
会期中にもう一度来て下さい。」
by utyuuinu
| 2010-02-04 02:59
| 作品/本流