2009年 04月 30日
サファリ-617 不識-27 |
「これが自分の作品だったら」
やり直さなかったと思う。
金属になってからでも自分のものであれば
いろいろいじくり回して自由に展開出来る。
やり直そうと決断した唯一の決め手は、
「彼だったらどうしただろう?」
庄作先生だったら、必ずやり直したと断言できる。
自分の作品ではやらず、彼の作品だったらやり直す。
この違いは、私には謎の部分、未知の部分がまだまだあって、
私独りでは決してしない決断を、
彼の力を借りてやってみる。
「不識」という言葉を語るには、
自分を超越して何かが明らかになり、
「所詮、なんてこたあないんだよねぇ。」
ということを心底感じれるようにならないと
その資格はないのです。
小さな小さなこだわりの積み上げでしかないけれど、
達磨大師に学んだ上杉謙信も、そのような思索を
実践して生き抜いたからこそ、
偉大な男になれたんだと思う。
by utyuuinu
| 2009-04-30 05:17
| 職人